悪逆無道

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その夜の奈緒は今までと違って 全身で俺を求めてくれた。 枕元に置いたままの 秋人さんの手帳。 それでも奈緒の瞳はしっかりと 俺を見つめてくれている。 「奈緒…」 彼女の名を呼べば、 白い手が俺を探して彷徨う。 「琉惺っ…」 掴んだ手を絡ませ何度もキスを 落としながら俺に溺れる奈緒を 深く見つめた。
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