悪逆無道

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こんなに幸せを感じた 行為は初めてだった。 覆いかぶさって 浅い呼吸を繰り返す俺の背中に 奈緒の手が優しく触れて 背筋をなぞる感触が その幸福感を増殖させる。 両手をついて身体を持ち上げ 俺を見上げる奈緒の瞼に キスを落としていた時、 ポツリと彼女が言葉を放った。 「ねぇ琉惺… 秋人の手帳だけど… 近藤部長に渡そうかと思う」 「…え?」
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