悪逆無道

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それをすれば会社は 大きく揺らぎ、 佐伯塔子の存在までも 嗅ぎ付けるだろう。 「奈緒はこの会社好き?」 ふっと笑みを零しながら 問いかけた質問に彼女は 柔らかく微笑んで頷いた。 「好きよ。 この会社もこの仕事も。 だけど琉惺はもっと好き」 …お前なー…。 「あまり可愛い事言うな。 もういっぺん犯すぞ」 「…ば…ばかじゃないの?」 顔を赤くした奈緒に 繰り返し短いキスを 落としながら心で思った。 やっぱり奈緒をこの会社から 俺は引きはがす事は出来ない。
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