悪逆無道

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けれどそれはMashの FCイベント札幌を終え 東京に戻った夜の事だった。 会社の前でスタッフを解散し 奈緒と一緒にタクシーの トランクに着替えやらが入った 荷物を積み込む。 「ねぇ琉惺、とりあえず一度 自分の家に帰るんでしょ?」 奈緒から聞かれた言葉に 俺は首を振った。 「このままこの荷物ごと 奈緒の家に行く」 「は?」 「だっていずれ引っ越すんだし」 「はぁっ?」 「一緒に暮らそ」 「はぁぁっ?!」 唖然とした奈緒にお構いなしに 俺はタクシーに乗り込んだ。
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