悪逆無道

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ホントは奈緒を俺の家に 拉致したいところだけど 秋人さんの文字も まだそのままだし、 奈緒があの部屋から 歩み出すにはもう少し 時間が必要だろうから これは仕方ない。 「奈緒、早く乗れ」 ムスッとしながらタクシーに 乗り込んで来た奈緒だけど すぐにその手を絡ませ 俺の膝の上に置く。 「ホント琉惺って強引」 ポツリと呟いた奈緒に 俺は小さく笑った。
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