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「稔…」
「ん?どしたの?お姉ちゃん」
「僕さ、昨日暇だったから稔の部屋に本借りに行ったんだ」
「そうなの?」
「うん、そしたらさ、本当偶然なんだけど…見ちゃったんだ」
「何を?」
言うしか無いのかな…
でも、稔が居ると料理中に邪魔してきて作るのが遅れるし…
もう僕お腹空いたし…
稔を傷付けるかも知れないけど…
「あの漫画__【君と僕と冷蔵庫】の6、7、8巻の裏に僕の…」
ダッ
ダッダッダッ!
稔は目にも止まらぬ速さで部屋に走って行った
「ナァァァァァァイ!!私の、私のコレクションがぁ!!うわぁぁあぁあ!」
まぁ
ショックだったのは僕も同じだし
こうなるのが普通で、稔の為にもいいよね!
悪いのは稔だし、僕は当たり前の事をしただけだよ!
本当昨日はビックリしたよ…
何故、僕のパンツがあんな所に有るんだろうってね…
それから暫くの間、稔は部屋から出てこなかった
コンコンコン
「稔~、ご飯出来たよー?」
「…うん、今行く…」
テンションの下がり方が異常なんだけど…
その日は結局最後まで稔は落ち込んだままだった
いや、僕が風呂に入った後から少し笑顔が戻ってたかな?
何故だろ…
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