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「良かったな、またお前と同じクラスだ」
「うん、そだね」
力の抜けた声で僕はそう言葉を返した
「元気だせ、別に嫌われてないって」
「そりゃ、分かってるけどさ、嫌になるよ」
今まで騒いでた人達が自分が来ることで静かになってざわつき始める
どんな事情があろうと気まずいし、結構精神的に辛い
何故こんな事になるのか
それは僕のあるコンプレックスが関係している
「お前、バカなんだからそんな考えるなって」
「おい智也!いきなり人をバカ呼ばわりするな!」
何て、口では言ってるけどこいつには色々感謝している
「ごめんごめんって、それより、さっきお前が言ってたことが実現するぞ!」
僕の言ってた事?実現?
「キャーキャー言われるんだろ?」
いつの間にか僕達は新しい教室の前に立っていた
「あー、そういうこと」
ガラガラっ!
大きな音を立てて智也はドアを開けた
シーン・・・
「あれ?予想と違ったな」
「そだね」
良かった良かった、実際キャーキャー言われるのは嫌なんだよね
そんな事を思っていると男子数名が僕の前にやってきた
「ん?」
何だろうと僕は首を傾げた
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