-death game-

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10時になろうとしていたため、俺は昨日の場所に向かおうとしていた。 時間には間に合わないかも知れないが…、まあのんびり歩くことにした。いつだってマイペースなのが俺のいいところだ。 まあマイペース過ぎて仕事も満足にできないから、ニートみたいなことになっているのだが…。 昨日のホールの様なところに着くと、昨日の半分ぐらいしか集まっていなかった。 (なぜこんなにも人が少ないんだ…?) その疑問はすぐに晴れた。 昨日とは違う、スタッフの様な人が出てきた。 「えっと…じゃあ今からルール説明でもしようかな…」 見るからにやる気の無さそうな風貌と口調で、淡々とルール説明をし始めた。 「まあ…大体は昨日の説明で分かってるよね…じゃあ別にいいか…」 いや…やる気が無いにも程があるだろ!? 「ああ…ここにいる人数が少ないと思った人もいるだろうし…その説明はしようかな…」 「えっと…適当に人数を半分にして…そのあとでブロック分けをしたわけさ…僕たちはBブロックだよ…」 「ブロックで生き残った人同士で決勝戦をしてもらうからね…まあ…悔いの残らないように頑張ってね…」 「じゃあ今から抽選しようか…最初の対戦相手が誰になるか…楽しみだねぇ…」 楽しみなのはお前らだけだっつの…。こっちからしたら嫌なだけだよ…。 そんなこんなで自分の順番がきた。 カードを引く。32番。さあ…相手は誰だ? 「はい…じゃあみんな引き終わったかな…今から結果をモニターに表示するから…目ぇかっぽじって見ておいてね…」 「いい忘れてたけど…一緒に相手の名前とレベルも表示されるから…参考にしてね…」 モニターに表示された。相手の名前はrin。レベルは43。油断しなければ速攻で勝てるレベルだ。 (そういえば…カナデはこっちのブロックじゃないのか…) どうせならカナデに生き残ってほしい、そんな気持ちがわき出てきた。 それよりも、自分がこのブロックで生き残れるかどうかが問題だった。 モニターの最後にはソラの名前があった。きっと最後まで勝ち上がってくる。順当にいけば俺とソラが決勝で当たるような配置だった。 (途中で当たることにならなくて良かった…いきなり死ぬのだけは遠慮したかったからな) しばらくするとスタッフが喋りだした。 「はい…一日目はこんな風になりました…じゃあ早速第一試合いってみようか…」 始まった… 恐れていたデスゲームが。
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