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「いよいよ明日だね!夏祭り!」
午前七時。ぼ…俺は幼馴染…もとい恋人の理恵の電話で目を覚ました。俺と理恵が携帯電話を買った時から、ずっと続いている日常だ。
「もういいよ、それ。一週間前からずっと告知され続けてるし…」
「だって楽しみなんだもん!続(ぞく)と恋人としていく初めての夏祭り!!」
続とは俺の名前だ。変わった名前だとよく言われる。確か由来は、この子の人生が末長く続きますようにとかなんとか…。
「ちょっと聞いてる?!」
理恵の少し怒気を含んだ声で俺は現実に引き戻された。
「ああ…ごめん、聞いてなかった」
『もー…』と理恵は小さく声をもらし、先程言っただろうことをもう一度繰り返した。
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