第5話
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航と向き合うように湯船に身体を沈める。 ミルクのような湯が肌をしっとりとさせる。 「ね、『bloom』の仕事、撮影は泊まり込みでしょ?」 「そうだね」 「藍はどうするの?」 「三重子さんにお願いするよ」 「ふ~ん、連れて来ないんだ」 「・・・仕事だからね」 仕事に藍を連れて行くことはまずない。 それが泊まりがけだろうが、日帰りだろうが。
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