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いちいち ボタンを確かめずに リモコンを 操作する感覚で 君を操る 脳ではなく 指先が ONからOFFまで 覚えている つけっぱなしの TVの明かりで くるくる変わる 壁の色 影だけが黒く ぐるぐると蠢く 気づけば熱を 帯びているdisplay 今宵のthis play 操られているのは どうやら 俺のほうらしい それでも感触は blindtouch 滑らかにslide 確かめて double click 柔らかな 起伏を越えてゆく ねっとりと肌から 滴るのは 尽き果てぬ 汗と愛 だから永遠に このままでいられるけれど 夜明けの海にも 連れていきたい 一夜の夢で 終わらぬように
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