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俺ととくちゃんは店内に戻ったあと、自分がのいた席に座った。
「あれ?とくちゃん、たかっちの隣に座ってたん?」
「……うん」
「とくちゃんがさっき隣座りたいって言ったから、俺がいいよって言ったんだ」
「そうだったんだぁ~!よかったねん!とくちゃん」
コク
とくちゃんはうなずいた。
「徳永さんはたかくんが好きなんだね!」
「……」
とくちゃんは顔を赤くして下を向いた。
「りさこ~冗談やめろよ」
「友達として、好きなんだよね?」
「……」
とくちゃんはなにも言わなかった。
「りさこ~」
「はいはい!!2人ともとくちゃんをいじめないでぇ~!!もう~終わりぃ~!!」
須賀屋が割って入って、止めた。
「みや!!私は徳永さんをいじめていないよ!聞きたいことを聞いただけだよ!!」
「はいはい!その質問は後にして!」
「…わかりました」
りさこは納得いってない感じだった。
「たかっち!りさから聞いたんだけどぉ~1人暮らししてるのん?」
「してるよ!もうすぐ1年くらいになるかな!知らなかった?」
「あたしととくちゃんは知らなかったよん!今日、りさから聞いたんだけどん!!」
「あっ!!言ってなかったか!ごめん」
俺が1人暮らし始めたことをりさこ以外に教えたくなかった。りさこと2人だけの秘密にしたかったからだ。
「ばつとして、家の電話番号教えてん?」
「それは……むりだよ」
俺はりさこをチラッと見て行った。
「りさ!!いいよね?」
「みやならいいよ」
「たかっち!りさからOKが出たよん!教えてぇ~?」
「07***-*-****だよ」
俺はしぶしぶ教えた。
「ま…まあも教えてほしい」
「えっ!」
「たかっち!とくちゃんも教えてほしいだって!だからん、もう1回言ってん?」
「わかりました。07***-*-****だよ」
俺はとくちゃんにも教えた。
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