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スタスタ
「ご注文は?」
店員が注文を聞きに来た。
「あ…あとで言います!」
りさこが店員に伝えた。
「わかりました。ご注文が決まりましたら、お呼び下さい。」
と言って、店員は立ち去った。
わいわい
「と…とくながさん……」
「ひ…ひろくん!!」
「りさこ?今日は久しぶりに3人で買い物?」
「うん!おしゃれなカフェ行ったり……あっ!カフェでね、みやが……」
俺たちはそれぞれ話していた。……一部何も話さずぼそぼそ呟いている西村がいたけど。
「そろそろ、頼もうか?」
「そうだね!」
りさこはドリンクメニューを手に取り
「みんな、なに飲む?」
っと、少し大きい声で言った。
「あたし~ビールぅ~!」
「あっ!じゃ~俺も同じのでお願いします!!」
須賀屋と沢口がりさこに言った。
「わかりました。え~と……徳永さんはなに飲む?」
「……ひ…ひろくんと同じの……」
とくちゃんは小さな声で言うと下を向いた。
俺はとくちゃんが何を言ったか、聞こえなかったけど、恥ずかしそうにしているように思った。
「えっ!聞こえない?」
「りさこ!俺、ウィスキー!水割りで!!」
「あっ……わかり……」
「まあもウィスキー!!」
とくちゃんが突然、大きな声で言った。
とくちゃん以外は驚いて話すのを辞めてとくちゃんを見た。
……
……
「と…徳永さんはたかくんと同じウィスキーね!!水割り?」
コク
とくちゃんは静にうなずいた。
「じゃ~お…俺もウィスキー!ロックで!」
西村はカッコつけながら言った。
明らかにとくちゃんに良いとこを見せようとしているのが誰が見てもわかった。
「西村、ウィスキー飲めるの?しかも、ロックで!!」
「の…飲めるよい!!」
西村は俺と話ながら、チラチラとくちゃんを見ていた。
「わかりました。ウィスキー、ロックね!私は……カシスオレンジにしようかな!!」
「あれぇ~りさ、ビール飲まないの?」
須賀屋は不思議そうにりさこに言った。
「き…今日はカシスオレンジが飲みたいの!!も…もう~店員さん呼ぶよ!」
りさこは少し恥ずかしそうに言った。
(……みや、やめてよ!!たかくんの前でビール飲まないの?とか……。)
「すいませ~ん!!」
りさこは店員を呼んだ。
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