狂愛

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狂愛

俺は一人の女の子に恋をした。 彼女の容姿はとても可愛らしい、しかし彼女はそんな容姿とは裏腹にみんなに恐れられていた。彼女はどうしようもなく壊すのが好きだったから。 それは小物から始まり果には家や車、人までも壊して病院送りにすることもしょっちゅうである。 だが俺はそんな彼女に惚れてしまった。 だから俺は彼女に喧嘩を売った。 「へぇ、まだ私に喧嘩を売ってくる奴が居るとはねぇ」 彼女はそう言いながら凶悪そうに、しかし嬉しそうに笑っている。 「壊すのが得意なんだろ?だったら俺を壊してみろよ、お前に壊せない物が有るってことを教えてやる」 彼女は怒りを露にしている。 俺にはなめられているととったのだろうか?だけど、それでいい。それで彼女が本気になってくれるなら。 それから俺たちは殴りった、蹴りあった、壊しあった。 しかし、結果は圧倒的、ほとんどノーダメージといえる状態で俺が勝ったから。 彼女が怪我をしないように、しかしだめーは与えて体力を削るように気を使いながらかった。 俺はこれで彼女が壊すのをやめてくれると思ったけれど彼女は壊すのを止めてくれなかった。 最初は俺に負けた憂さ晴らしをしていたがそこ度に俺が乱入して止めて彼女に勝つ。 それを繰り返しているうちに彼女は俺だけを壊そうとするようになってきた。 彼女は喧嘩をする度に俺に慣れてきて、次第に俺にダメージを与えるようになっていた。 そんな時のこと、俺は親友にこんなことを言われた。 「こんなことを続けてたら壊されるぞ?相手はお前に愛なんて持っちゃいない!お前の事を完全に恨んでるだろ!お前の想いは届かない、いつまで続ける気だよ?」 そんな事か、そんなこと俺だって気づいてる。 だけど俺は、「俺の命が尽きるまで続けてやるさ、たとえ憎しみだろうと彼女の思いを独占出来るんだから」 俺はとっくの前に彼女に壊されていたのかもしれない。
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