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「へぇ・・・、霊感ってやつ?」
「わからん。
俺には咲良の感じているものを同じように感じ取る事はできないから・・・。」
俺は咲良の様子をじっと見つめた。
まるで、視線の先に何かが見えているかのよう。
彼女は静かに目を閉じ、心の中で何かを念じている。
もしかしたら、亡き誰かの意識に何かを語りかけているのかもしれない。
「咲良・・・。」
飯沼が咲良の横に立ちさりげなく手を握る。
俺たちはその様子をただ黙って見守っていた。
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