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無言のまま時間だけが過ぎていく。
咲良が目を閉じていたのはきっと数十秒程だろう。
しかし黙ってその様子を見ていた俺たちにとって、その僅かな時間すら長いもののように思えた。
「・・・大丈夫。
大雅はちゃんと天国へ行けるよ!」
唐突に咲良は根拠のない予想を俺たちに話し始め、何かに満足したという素振りを仄めかしなららにっこりと笑って見せた。
「えっ・・・!?
ど・・・どうしてわかるの・・・?」
香澄の質問はもっともだ。
俺だって、その予想の根拠がどこにあるのかを知りたい。
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