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「何となく・・・。
だけど私たちがそう信じてあげなきゃ、きっと大雅は天国に向かう途中で迷子になっちゃうと思うの。
だから私は、大雅が天国に行ける事を信じて見送るんだ!」
その姿はとても堂々としていて、根拠がない大雅の行く末を確信しているかのような満面の笑顔・・・。
咲良は風で乾いた涙の筋を手で撫で、空を見つめたままゆっくりと深呼吸をする。
気持ちを落ち着かせ元の様子に戻った彼女は、飯沼の方を振り返り全てを勝手に自己完結させてしまった。
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