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ぎゃあぎゃあと言い合いを続ける翔太と香澄。
そんな彼らのやりとりをぼんやりと見ていた時、ふと俺は誰かに呼ばれたような気がして後ろを振り返った。
しかし、そこには誰も居ない。
少し遠くに見える山並みだけが、じっと静かにこちらを見詰めていた。
―――大雅・・・なのか・・・?
男女どちらのものとも区別が付かない不思議な囁き。
聴覚で感じるというよりは、まるで心の中に直接何かを訴えてくるような未知の感覚。
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