第2章【雨鱒村にて】

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「年雄…何かやばい感じがする…」 「渓…たしかにお前の勘は的中率高いよ…だが、今回はどうかな?何故かって?だってな…俺も嫌な予感がするからさ(笑)」 年雄は、現実的リーダータイプの男で、あまり勘は信じない。 だが、今は違うようだ。 もしかしたら恐怖が心を勘に頼らせているのかもしれない(苦笑) 二人は切り裂かれた手拭いを見ながら立ちすくんでいた。 手拭いからは、血が流れていた。 「なんで手拭いから血が流れ出てるんだ?」 「わからない。でも、これって日本刀で切られたんじゃ…」 俺は、年雄の問いにそう答えた。
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