第3章【見えない恐怖】

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俺には、かなり弱い方の部類に入るだろうが、霊能力がある。 誰かと話している時、数メートル後方に人の気配を感じ、後ろを振り返ってみると、頭に浮かんだ容姿そのものの人が歩いてきているとか。 何かをしていて、手に掴んでいた物を落としてしまった時、その瞬間から時間がゆっくり動いているように世界がスローモーになり、その物が地面に着くまでにかなり落ち着いて物をキャッチすることができたりとか。 その他にも金縛りや霊の目撃体験も多々ある。 だが、この能力は自由に出せるわけではない。 でも、少なくとも能力はあるわけで…。 この危機的状況を、俺が何とかしないとな。
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