第6章【再戦】

2/9
前へ
/181ページ
次へ
見ると、日本刀の男は仁王立ち、年雄はファイティングポーズで苦笑いという状況だった。 「おい!あとはお前一人だけだぞ!」 俺は日本刀の男がこちらを向くように大声を出した。 日本刀の男は半身になり、顔だけを俺の方へ向けた。 「貴方があの三人を倒すのは、予想の範囲内ですよ。この戦い、少しは楽しめそうですね(笑)」 そう言いながら、日本刀の男は俺と年雄の二人が視界に入る位置に移動した。 俺と年雄は、お互いに歩みよると「実戦組手型、裏を適当に組み合わせよう!」と同時に言った。 二人の顔からは、これから死闘を繰り広げるにもかかわらず、笑みがこぼれていた。
/181ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加