第6章【再戦】

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俺は相手の後ろから膝裏を蹴った。 相手は膝を折り、前屈みに倒れた。 バキーッ! 年雄は相手の腕を取り、脇固めを極め、相手の左腕を折った。 日本刀の男の顔が苦痛に歪む。 俺たちは勝利を確信した。 しかし、日本刀の男はそんなに甘い相手ではなかった。 「この時代には、無手でも強い男がいるんですね…」 日本刀の男の声は少し震えていたが、苦痛に歪んでいた顔には既に笑みが浮かんでいた。
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