第6章【再戦】

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その顔を見て、俺はゾクリと寒気がした。 年雄はまだ脇固めを極めている。 しかし、日本刀の男は折れているはずの左腕を勢いよく動かし、年雄を振り払った。 日本刀の男は立ち上がると、体を上下左右に動かし、何事もなかったように話しはじめた。 「さてと、次はわたくしの番ですね。」 そう言うと、日本刀の男は笑みを浮かべながら、年雄に向かって行った。 「今更だけど、こいつ化け物なんだな(汗)」 年雄は苦笑いを浮かべながら、そう呟いた。 「年雄!逃げろ!」 「バカ言え(苦笑)足がすくんで動けねえよ(苦笑)」 俺の叫び声に答えた年雄は、本当に動けないようだった。
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