第2章【雨鱒村にて】

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半年ほど前、俺と年雄は雨鱒村の入口にいた。 朽ち果てて倒れていた看板には【雨鱒村】と書かれていた。 過去にそこで起きた惨劇。 ひいおばあさんのこと。 その子どものこと。 年雄じゃない年雄のこと。 年雄である年雄はどこまで知っているのだろうか。 意味深な発言はしているが…。 ちょっと怖い気がしたが、俺は思いきって年雄に聞いてみた。
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