第2章【雨鱒村にて】

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「なぁ、どこまで知っているんだ?っていうか、何か覚えているか?」 「あぁ、俺も自分ではわからないんだよ。ただ何となく浮かんでくるっていうか、何かに知らされているっていうか…。ひいおばあさんのこともな、何がなんだかわからないけど、知らなきゃいけないって無意識の意識?が、勝手に浮かんでくるんだよ。」 年雄は俺の問いかけに、そう答えた。 そして続けて「だからさ、俺も謎が知りたくて、ここに戻ってきたんだよ。お前のためだけじゃなく、自分のためにもな。」 年雄はそう言いながら、村の中に足を踏み入れた。
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