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「俺の距離感的には、この辺のはずなんだけど…。」
と、年雄が呟いて間もなく食堂を見つけた。
食堂というより、食堂の跡地だが。
年雄は、建物の老朽化のために軋んで動きが悪くなった入口の戸を無理矢理開けて、食堂の中へ入っていった。
慌てて俺もそのあとに続く。
外から見たのとは裏腹に、中はまだ意外とシッカリしているように感じた。
「誰もいないみたいだな。」
「そうだな。」
二人は簡単な会話を交わしながら、厨房へと向かった。
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