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「お兄様……僕はずっとお兄様だけの物」 ほら見ろ こんな風に――見え透いた嘘。 「抱いて下さい、早く――」 悪びれず求める 欲しい物を得るために 芸をする犬みたいに。 だけどそれでいい。 だからこそ言えるんだ。 「愛してる、和樹――」 俺も 愚かにも。
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