Posthumous novel

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大雅の葬儀で香澄に会った時、当時はまだ恋人関係だった香澄の旦那は収入の安定しないフリーターだった。 しかし妊娠が発覚して結婚を決意してからすぐ、彼は家族のために転職を志し、それから間もなく、運送会社に正社員として就職を決めてきたのだ。 「もしかしたら、大雅が旦那との関係をはっきりさせてくれたのかもね? お腹の子ども、もしかしたら大雅の生まれ変わりだったりして!」 香澄は笑いながらそう俺に話した。 しかしそんな香澄の綺麗事を不満に思った翔太が、馬鹿にしたように野次を飛ばして彼女の話を遮る。
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