Posthumous novel

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香澄と翔太が言い合いを始めて間もなく店の戸が開き、また新たな客が店内へと入って来る。 その顔触れを見て、俺は思わず喜びを含んだ声を上げた。 「あっ!」 俺の声で翔太と香澄も入口の方を振り向く。 「あ、飯沼と咲良ちゃんだ!」 飯沼の後ろには咲良の姿があった。 「おぉ、久しぶり!」 飯沼は俺たちに向けて軽くはにかみ、早速咲良をカウンター席に座るよう勧めた。
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