Posthumous novel

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大雅の葬儀から2ヶ月が過ぎた。 11月下旬の地元はとても肌寒く、空からはちらちらと雪が舞い降りている。 「怜、遅いぞ! 主役がいなきゃ意味ねぇべや!」 「悪い悪い! 嫁がごちゃごちゃ煩くて・・・。」 繁華街の北側入口にあるアーチの前には、厚手のパーカーを羽織り、アウトドアブランドのネックウォーマーを巻いた翔太の姿があった。 そしてその横には、ゆったりとしたシルエットのコートを着用した香澄が立っている。
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