Posthumous novel

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「街中、だいぶ元通りになってきたんじゃない? 結構賑わってるじゃん。」 きょろきょろと周囲の景色を見回す俺。 たった2ヶ月でこの三楽通りは大きく復興し、まだ瓦礫は残っているものの、被害の少なかった店舗は少しずつ営業を再開していた。 「怜が前に帰って来た頃は、まだほとんどの店が閉まったままだったもんな。 自衛隊のお陰で復興が進んで、ようやく俺らも気軽に飲みに出られるようになったわ。」 翔太も三楽通りの様子を見つめ、嬉しそうに笑みを浮かべながら俺に同調する。
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