Posthumous novel

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「あっ、ここだよ。 前に言ってた居酒屋!」 そう言って翔太が、繁華街の一角にある比較的新しい店を指差した。 「“流鏑馬(やぶさめ)ぬぅどる”・・・? ここ、居酒屋なのか?」 「ラーメン屋みたいな名前だろ? でもこの店、なかなか料理が美味いのさ。 もちろん一番の売りはラーメン! 自家製麺の旭川風ラーメンだけど、そこらにあるラーメン屋よりも格段に美味いんだ。」 まるでこの居酒屋の回し者じゃないかと思う程、翔太はこの居酒屋を絶賛している様子。 彼に促され、俺は“ヤブサメヌードル”と書かれたのれんを潜り店内へと入っていった。
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