Posthumous novel

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「いらっしゃいませ!」 店員の声に反応し、先頭を切って店内へと入った翔太がおちゃらけた様子で返事をする。 「どうもっ! 予約していた翔太でーす!」 「翔太、いつもありがとね! さぁ、小上がりにどうぞ。」 三十路前後の女性店員が俺たちを小上がりの席へと案内してくれた。 どうやらこの居酒屋は翔太の行き付けらしい。 「ビール2つとオレンジジュース!」 早速翔太が店員に注文を伝える。 俺は彼らの向かい側に腰を下ろし、奥に座り小上がりの壁によし掛かる香澄の姿を見つめた。
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