Posthumous novel

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「香澄、お腹の具合はどうだ?」 「うん、順調だよ。」 そう言って香澄は、優しく両手で自分のお腹を撫でた。 「予定日、いつだっけ?」 「来年の5月3日。」 「そっかぁ。 早く元気な赤ちゃんに会いたいな。」 「そう言ってもらえると嬉しいよ。 ありがとう。」 香澄は嬉しそうに微笑み、お腹に負担が掛からないようテーブルの下で両足を伸ばした。
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