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『いい加減にしないと引っ掻くぞ!?』
「猫の前なら僕はドMにでもなるよ!!僕にしてみれば猫からの引っ掻きは快感だ!!猫から貰った引っ掻き傷は勲章だ!!」
『ちょっ…おまっ…何言ってんの?』
何か引かれた気がしたが、そんな事を気にするワケもなく、僕は暫くこの柔らかくて気持ちいい肉球と、サラサラと撫で心地のいい猫の体を堪能する。
あぁ……至福。快感。最高。
ずっとこのままでもいい位最高の気分だ。
「はぁ~、いいね?君?
名前は何て言うの?」
……アレ?なんか変態みたいだな?僕。
……ま、いっか。
『……私に名前なんて存在しない。私はダンジョンマスターに仕えるだけの下僕のy「じゃ、つけよっか。」話を聞こうか?お前は?』
「え~、名前がないとダメでしょ?それに、僕は下僕も奴隷もいらないよ?」
『…珍しいな。何故だ?』
「だってさ?そんなの持って粋がってるなんてカッコ悪いじゃん?」
そう。これこそ僕のポリシー。
僕はただの悪になりたいんじゃない。誰もが憧れるカッコいい悪になりたいんだ。
じゃないと正義への認識をぶっ壊すなんて出来るわけがない。
だから、自分のポリシーに反する事は一切するつもりはない。
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