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『次に魔物の作製だ。
創れる魔物の種類はメグの撃退した冒険者、勇者の数によって増加する。』
これまた質問は無いかと聞かれたが、特に無いためハルは話を続ける。
『最後に、マスターによる宝玉の守護。
ダンジョンにおいて、宝玉が壊れる事はダンジョンの崩壊、ダンジョンマスターの死を意味する。
それを防ぐための最終手段がメグ、お前による守護だ。
当然、お前が死んでもダンジョンは崩壊し、宝玉は失われる。』
「へぇ。」
『反応が薄いな?もう少し驚くと思ったが……』
「いや、驚かないさ。
ダンジョンの崩壊=僕の死。そんな事は想定内だよ?ハル?
相手は命を掛けてココに来てる。なら、僕も命を掛けないと釣り合わない。
そんな釣り合わない条件で勝ち誇るのは余りにもカッコ悪い。
命のやり取りをして勝利する。これじゃないと喜べない。カッコよくないからね?」
自分の覚悟をハルに宣言すると、ハルはキョトンとした。
目が『バカなのか?こいつ?』と言っている。酷いな。
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