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学校や仕事の朝礼なんかでは前なんて進んで行きたいものではないが、俺と同じ考えの人が多いのか前のほうはほぼ埋まっていて。 そんな中、前から2列目が1つだけ空いていたので早速声を掛けた。 「どうぞ~」 声を掛けた男性はこちらを見て微笑みそう答えてくれた。 俺より年下だろうか?一応18歳以上なんだろうけど…。 ゆるいパーマがかかった淡い栗色の髪がよく似合う、目がくりっとした童顔の男性だ。 俺は軽く会釈して席に座り、先ほどもらった記入用紙を机の上へと置く。 ボールペンもあることだし今のうちに書いておこう。 右上をホッチキスで止めた2枚組みのもので、ざっと目を通してみると結構多くの質問が書かれていた。 名前や職業といったアンケートなんかでもよく聞かれる質問を埋めていく。
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