LebensSpiel

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「時間通りだとするとそろそろ説明会始まるね」

そう言われて、前方にある壁掛け時計を見てみると、確かにメールに記載されていた時間が近い。

「うーん…エレベーターの前混雑してたからどうかなぁ？」

説明会なんてものは遅刻厳禁、時間通りに始まるってのが普通だろう。

ただ今回の場合、テスター募集という名目だ。

売り出し前のゲームのテスト、デバッグなんかをしてくれるボランティアで集っているということになるのだろうか。

「ふぅむ。ところで、面接とか説明会とか…そういうのでエレベーターって乗りにくくない？」

「あ、俺も同じ。さすがに10階とかだと無理だけど、今日は4階だったし階段」

「僕も階段で登ってきたよ。ちょっときつかったけど」

そう言って照れたように笑った。

話しが合いそうで良かった。

これなら説明会が始まるまで楽しく過ごせそうだ。