LebensSpiel

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「ただいま…」

昔からの癖でなんとなく挨拶をしてしまうが当然返事はない。

靴を脱いで部屋の中へ入ると、弁当を取り出し電子レンジで温めを開始する。

一畳程しかないキッチンを抜け、部屋の電気を点けた。

机とテレビ、そして布団。

この六畳ほどの部屋にはその程度のものしかない。

荷物をその辺に放り出し、テレビの電源を点ける。

「そろそろ洗濯しないとな…」

ベッドに放り出された部屋着を手に取る。

今日はとりあえずこれでいいや。面倒くさいし。

着替え終わる頃、電子レンジから温めが終わったことを知らせる電子音が鳴った。

いつもと変わらない日常。

毎日同じことの繰り返しだ。