─誤算─ Act2.

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泊めてくれる相手はいつもなんなく見つかった。 時には見ず知らずの相手に声をかけて、部屋に転がり込むこともあった。 そうした中に一つ、居心地のいい部屋があった。 当時二十四、五歳の、キャバクラで働く女の部屋だ。 外泊を繰り返すうち、アパートに帰るのが面倒になった。 そしていつの間にか、その女の部屋に居候。 三ヶ月ほど、住み着いていた。 追い出されたのは、あっちに男ができたからだ。
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