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もちろん、思ったことを顔には出さない。
曖昧に笑んでやり過ごした。
「それにしても、ケータイの番号、変えないでいてくれてよかったわ。
いい時代になったものねえ」
伯母は娘の腹積もりになど、まるで気がついていないようだ。
オレはふてくされた女の顔を横目に眺め、茶をすする。
「奈々ちゃん、会うたびに暁くんのこと自慢してたのよ。
うちにあった古いアルバム、懐かしそうに眺めててねえ」
笑わずにはいられなかった。
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