─誤算─ Act3.

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「あら、そうなの? お寿司でも取ろうかと思ってたんだけど…」 伯母の申し出を、オレは丁重に断った。 帰り際、オレに渡したいものがあると言って伯母は家に引き返す。 その隙に、娘に声をかけられた。 「暁くん」 吉城モエだったか。 「これ、あたしのケータイ番号」 折りたたんだ紙切れを押し付けられる。 母親に見つからずに渡す機会をうかがっていたらしい。
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