prologue

1/7
104人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ

prologue

有毒な花には2種類ある。 はじめからこれは危ないと 人を警戒させるものと まさかこんな可憐な花がと 人をだますもの――。 だとしたら僕が出会ったのは その両方を兼ね備えた 非常に珍しい種類の花だ。 漆黒と真紅の宝石を散らせた ミルク色の魅惑的な輪郭。 甘い香りはやみくもに人を誘う。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!