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装備重量の増加計画は、すべからくエクソスケルトン兵器のバッテリー不足に直面した。この問題を解決するため新たな動力源の開発が行われ、液体超伝導素子シンビジウム流体と発電タービンの複合ユニット、エレクトリック・ジェネレータが開発される。
さらなる大出力を得たエクソスケルトンは『歩兵の装甲化』を視野に入れた【アドバンスド・タクティカル・ウォーリアー:ATW思想】を軍需産業にもたらした。
小銃弾を対抗目的としたブロック装甲が装備された他、対車両攻撃用に20㎜ライフル、自動装填80㎜ロケットランチャーを装備したものも開発され、試験運用や部隊評価を受け急速に発展していった。
EU各国も早くからエクソスケルトン兵器に注目してはいたが、ATW思想が持ち上がった段階でまだどの国も実戦配備に漕ぎつけておらず、NATO加盟国はこの格差に『将来的な危機』があるとして米国製エクソスケルトンの暫定配備と合わせ、自国開発のための技術供与を申し出る。
クライスラー・アーマメント社が中心となったこの契約は、Eジェネレータ開発とシンビジウム流体の製造およびパテントに関するものが主で、具体的な機体構成等は各国メーカーに任されていた。だがその内容は初期開発テクノロジーに基づくものであり、アメリカ軍が当時採用していたハイパワーパックより数段遅れた仕様であった。
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