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すぐに
「おもしろそう、私も――I DON`T SAY NO」
僕の腕にまとわりついたままのじゃじゃ馬が、黄色い声を上げた。
「我が天宮家の兄弟はどうした?負け犬らしく俺の股の下をくぐってベッドに向かうか?」
長兄に挑発され
次男の薫は諸手を上げたものの――。
「イヤ。過去のトラウマがよみがえりそう――」
和樹は何を警戒してか
最後まで首を縦に振らなかった。
結局――。
「今はみんないい大人だ。分別というものがあるから大丈夫だよ――」
和樹を促してしまったのは
他の誰でもない僕だった。
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