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「そうこなくちゃな」
舌なめずりして待ちうける
獅子のような長兄に和樹は――。
「だけどやるからには負けるつもりはないからね?」
僕には見せた事のない
大胆不敵な表情で笑いかけた。
お遊びにしては随分――。
「はじめよう」
兄弟の間には
目には見えない張りつめた空気。
カードを持つ手が汗ばむほどの緊張感が走る。
一体これは何だ?
気づいた時にはもう遅かった。
一時後――僕は
見事に天宮家の洗礼を受けることになる。
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