第9話 閉塞的なミライ

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「……私の人生を変えに来た……そういう事なの……?」 「はい、その通りです」 目眩がした。 彼が言った事を理解した私は、彼が私の人生をどう変えようとしているのかわかってしまっからだ。 「私が……瑞希君と付き合ったら、瑞希君は死に、私は駿と結ばれる……。けど、駿と結ばれたらその先に地獄が待ってる……」 「はい……」 「……じゃあ……あんたのお願いって……」 「そうです」 彼の言った次の言葉が、私を奈落の底へと突き落とした。 「あなたには、佐々倉瑞希とも、天城駿とも結ばれない人生を歩いてもらいたい」 「……」
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