第9話 閉塞的なミライ

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急にそんな話をされても、どうすればいいかなんて全くわからなかった。 ただ一人になりたかった。 バイトの疲れなんかよりも、さっきの事だけで一気に疲れが押し寄せる。 ベッドに寝そべって考える。 信じられないような話だけど、多分あの男は本当に未来人なんだろうと思う。 どうやって私の人生をあんな風に見たのかとかはよくわからないけど、きっと多分あの映像も本当に私の未来なんだろう。 けど多分、あの未来を歩んだ私はきっと幸せだったんじゃないかな。 駿が瑞希君を殺した事も知らないし、子供が生まれて、最後は愛する人に見守られて死ぬ。 私が最初から駿を選んでいれば瑞希君は死なず、駿と二人で幸せな一生を過ごせるのかもしれない。 そう、どうせその後の未来に私は生きてないんだ。 だったら私が苦しむ必要はないんじゃないかな。
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