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どうして知る事もない未来の為に、私が大事なものを犠牲にしなければならないのか。
なんで私が。
なんで私が……。
そんな事を考えながら、私は訪れた睡魔に飲み込まれていった。
それから数日が経過。
二学期が始まって、私は学校生活を再開させる。
どこか憂鬱な気分になってしまうのは、やっぱりあの男が見せた私の人生のせいだ。
時間が過ぎていく内に、なんだかあの男が胡散臭く感じ始めてしまうのは人間としてのサガなのか。
そんなある日。
「ん~……」
けたたましく鳴り響いた携帯のアラームに夢を掻き消されて、いつも通りの気だるい朝がやって来た。
ボサボサの髪を掻きながらベッドから起き上がった私。
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