第9話 閉塞的なミライ

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「……」 「衛生的にも、それに女の子ですからね」 「う……うるさい……」 指摘されてしまった事が少し恥ずかしい。 「そ、そんな事今はどうだっていいの!勝手に家に入らないで!」 「ダメですか?」 彼は少し寂しげに肩を落とす。 そんな姿を見ると、何だか私の方が悪いような気がしてしまう。 「大体何しに来たのよ!」 「あまり栄養のあるものを食べてないみたいなので、料理を作ってあげようかなと思いまして」 不意過ぎて思わずドキッとしてしまった。 「そ、そんな事あんたが気にしなくていいでしょ!」 「それだけじゃなく、今日は特別な日ですから」
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